五藤 博義(ごとう ひろよし)氏のコラム

筆者プロフィール

五藤 博義(ごとう ひろよし)氏の写真

五藤 博義氏

東京大学教育学部卒。ベネッセコーポレーションで、教材やデジタルコンテンツの研究開発に携わった後、独立。認知症予防や発達障害児の認知機能の改善について医師や教師等と一緒に研究を行っています。ソーシャルカンファレンス大賞(2011)を受賞。Twitter @gotoledex

第1回:「認知症になりにくい」高齢者になる(2012年12月12日)

認知症である高齢者の数が300万人を突破したというニュースが流れました。

2012年8月、厚生労働省からの発表です。
これまでは2020年に289万人、2025年に323万人という推計値が広く知られていましたが、なんとそれよりも10年前倒しでの300万人到達です。2025年には470万人になると推計されています。

2012年発表 
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120824/bdy12082411280001-n1.htm

2006年推計 
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0927-8e.pdf

※2002年の実績値を元にした推計

実績値で見てみると、2002年の149万人が10年間で2倍に増えています。
母数となる高齢者の数が急に増えるわけはありませんから、ここ10年の生活が「認知症になりやすくなっていた」と考えることができるのかもしれません。

認知症は病気ではありません。

「記憶障害に加えて、注意や遂行機能(計画力)などのそれ以外の認知機能のいずれかが低下し、社会生活や職業生活に支障が出た状態」を言います。

紅葉と空

脳血管性など他の認知症との複合を含めると7割以上といわれるアルツハイマー型認知症は、脳の中にある種のたんぱく質(βアミロイド)が蓄積することが原因と考えられています。

また、このたんぱく質はすべての人の脳の中に発生するということも分かっています。

その意味ではすべての高齢者が認知症になっているはずなのですが、100歳を超える日野原重明氏の例を出すまでもなく、「認知症にならない(なっていない)人」がたくさんいることも事実です。

では、どんな生活をすれば認知症にならない(なりにくい)のでしょうか?
このコラムでいろいろな角度から探っていきたいと思います。

次回予告:有酸素運動


掲載中のコラム

戻る