五藤 博義(ごとう ひろよし)氏のコラム

筆者プロフィール

五藤 博義(ごとう ひろよし)氏の写真

五藤 博義氏

東京大学教育学部卒。ベネッセコーポレーションで、教材やデジタルコンテンツの研究開発に携わった後、独立。認知症予防や発達障害児の認知機能の改善について医師や教師等と一緒に研究を行っています。ソーシャルカンファレンス大賞(2011)を受賞。Twitter @gotoledex

第2回:認知症予防3種の神器その1「有酸素運動」(2012年12月12日)

世の中には、「認知症にならない」というメッセージがあふれています。
それらの中の一つでも「絶対に認知症にならない」モノや方法があれば、一気に解決ですが、残念ながらまだそうなっていないようです。

ただし、これまでの調査研究で、「それをした人」が「それをしない人」よりも認知症になりにくいことが実証されているモノや方法がいくつか見つかっています。
このコラムでその一つひとつを順に紹介していきたいと思います。

最初に取り上げるのは「運動」です。
厚生労働省が2012年3月に改訂した介護予防マニュアルの第7章「認知機能低下予防・支援マニュアル」をご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/tp0501-1.html

上記pdfの2ページに
運動後の老夫婦 「現時点では継続的なウォーキングやゲーム要素を取り入れた運動のみがランダム化試験(RCT)という科学的根拠により認知機能低下を予防する可能性が報告されている」と記載されています。
ここでのポイントは、文章中の「継続的な」が「ウォーキング」と「ゲーム要素を取り入れた運動」の両方を修飾している点です。

では、「継続的な」運動とはどんな運動なのでしょうか?

運動は大別して「無酸素運動」と「有酸素運動」に分けられます。
極端に言えば、ほとんどの運動が無酸素運動に該当します。
息をつめて、力を出したり、早く走ったり、といった運動です。
本論とは無関係ですが、おか調剤薬局のページが分かりやすく違いをまとめています。
http://www.pharm.co.jp/today-diet/sports.htm

認知症予防に有効なのは、継続的に行われる運動=有酸素運動、です。
Wikiを参照してみましょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%85%B8%E7%B4%
A0%E9%81%8B%E5%8B%95

一言で言えば、有酸素運動とは20分程度以上、継続して行う運動のことです。
無酸素運動が血液中の酸素を一気に使って、普通よりも大きな動作を行うのに対し、有酸素運動は、体内(血液中)に酸素を取り入れながらの運動を続けることになります。

では、有酸素運動はどのようにして認知症予防効果を果たすのでしょうか? また、その日常生活への取り入れ方は? 次回コラムをお楽しみに!


掲載中のコラム

戻る