五藤 博義(ごとう ひろよし)氏のコラム

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五藤 博義氏

東京大学教育学部卒。ベネッセコーポレーションで、教材やデジタルコンテンツの研究開発に携わった後、独立。認知症予防や発達障害児の認知機能の改善について医師や教師等と一緒に研究を行っています。ソーシャルカンファレンス大賞(2011)を受賞。Twitter @gotoledex

第4回:認知症予防3種の神器その2「食事」(2013年02月13日)

○○が認知症予防にいいらしいという話題は、中高年の雑談のメインテーマの一つではないでしょうか?今回は、科学的見地からそれらの話を整理してみます。

まず、押さえておきたいのは、食事の認知症予防メカニズムに2通りがあるということです。なぜかといえば、認知症の原因が大まかにいって2つあるからです。厚生労働省の「認知症を理解する」というページに次のように記載されています。

『認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー型小体病※などがこの「変性疾患」にあたります。』

※ここでレビー型小体病という表現が使われていますが、「レビー小体病」という表現が一般的ですので、本コラムではレビー小体病と記載します。

『続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。』

参考:厚生労働省政策レポート http://www.mhlw.go.jp/seisaku/19.html

●脳血管性認知症を防ぐ食事

脳の血管障害には、脳梗塞、脳血栓、脳塞栓、脳出血などがありますが、これらの原因になるのが、肥満や運動不足、過量の飲酒、喫煙などの生活習慣です。また、高血圧症、高脂血症、糖尿病や心疾患などの体の状態や疾病はより大きなリスクファクターです。

正しい食生活の例

つまり、簡単に言えば、生活習慣病が原因であり、生活習慣病にならない生活が認知症の予防にもなる訳です。肉より魚、野菜を多く、塩分の取りすぎに注意など、読者の皆さんはすでに十分、情報をお持ちだと思いますので、この辺でやめておきます。

ただ一言付け加えると、生活習慣病は認知症の大半を占めるアルツハイマー病を悪化させる要因でもあることです。分かっちゃいるけどなかなかやめられない生活習慣ですが、その改善の重要性だけは再認識いただければと思います。

次回は、もっと簡単に実行できる、脳の「変性疾患」をスピードダウンさせる食品のお話です。


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